教員インタビュー INTERVIEW
社会の課題に応用するため、制御と情報処理の技術を駆使して新しいシステムをつくる
自動運転が普及する未来に向け、シェアコントロールする仕組みを
子どもの頃から動くものやロボットが好きで、研究の道へ進みました。現在は、3つの研究テーマを掲げています。
最も大きなテーマは、クルマの自動運転の中に制御の技術をどういった形で取り入れるかです。コンピュータによる自動運転を切り替え、人も運転を楽しめるようにするシェアリングコントロールの仕組みを考えています。
これまでのクルマは、タイヤとハンドルをつなぐ線があり、情報が直接ハンドルに伝わっていましたが、自動運転のクルマは、タイヤとハンドルがつながっていない機構です。人が自動運転のクルマを運転すると、まるでゲーム機を操作しているような感覚に。路面の状況などもまったく分かりません。そのため、当研究室では、自動運転から人間による操作へ切り替えても、安心・安全な走行ができ、運転の醍醐味も味わえるようにコンピュータで路面の状況などを感知。人が握るハンドルに電気信号でバックするSBW制御システムを検討しています。
これまでのクルマは、タイヤとハンドルをつなぐ線があり、情報が直接ハンドルに伝わっていましたが、自動運転のクルマは、タイヤとハンドルがつながっていない機構です。人が自動運転のクルマを運転すると、まるでゲーム機を操作しているような感覚に。路面の状況などもまったく分かりません。そのため、当研究室では、自動運転から人間による操作へ切り替えても、安心・安全な走行ができ、運転の醍醐味も味わえるようにコンピュータで路面の状況などを感知。人が握るハンドルに電気信号でバックするSBW制御システムを検討しています。
将来、自動運転が広く普及しても、たまには自分でハンドルを握って運転を楽しみたいという需要はあるでしょう。完全自動運転のクルマだけでなく、時どき人間も運転できるようなクルマも製品として必要だと考え、研究に取り組んでいます。
人工知能を活用した環境の感知や顔認識についても研究
AIによる環境認識も研究テーマのひとつです。見晴らしのいい晴れの日だけでなく、夜間、雪や霧、雨といった悪天候の時など、どんな環境下でも対応できるようにカメラと人工知能を用いて状況を感知し、自動運転を支援することを目指しています。
3つ目のテーマは、コロナ禍になってから始めたものです。当研究室では、10年ほど前に顔認識の研究にも取り組んでいました。その時の技術を応用し、マスクを着けたままでも、顔の上半分だけの少ない情報で顔認識ができるように改良を重ねています。
3つ目のテーマは、コロナ禍になってから始めたものです。当研究室では、10年ほど前に顔認識の研究にも取り組んでいました。その時の技術を応用し、マスクを着けたままでも、顔の上半分だけの少ない情報で顔認識ができるように改良を重ねています。
学生たちによく伝えているのは、自分で手を動かしながら、ものづくりを感じてほしいということ。実際にモノを動かし、アイデアを試してみることができるのが研究の楽しさです。研究目的、計画、内容を決め、目標を達成するまでの手段や方法を考究することで、ものづくりの応用力も身につきます。メカトロニクス工学科で取り組む内容は、実用的な課題が多いのが魅力です。機械や電気について勉強し、最終的にはシステムをつくって社会に応用できれば、大きなやりがいになると思います。